【2024年度】行政書士試験の講評・難易度から考える来年の対策



2024年度試験を徹底分析すると見えてくる「合格への本質」


2024年度行政書士試験の合格率は12.90%。受験者47,785名のうち、わずか6,165名しか合格できませんでした。前年度の13.98%から約1ポイント低下し、やや難化した結果となっています。


しかし、この数字だけを見て「難しかった」と判断するのは早計です。実は、択一式・多肢選択式の平均点は152.9点と、前年度の149.6点より上昇しているのです。この事実が示すのは、「体感では難しかったが、正しい対策をした受験生はしっかり得点できた」という現実です。


本記事では、2024年度試験の詳細なデータ分析から、2025年度合格に向けた具体的な戦略を提示します。あなたが今から始める学習が、確実に合格へつながるように。


【2024年度】行政書士試験の総評


2024年度試験が示した「新しい試験の姿」


2024年度試験には、明確な特徴がありました。それは、単純な暗記では対応できない問題の増加です。


最新判例を題材とした問題、複数の法律知識を横断的に問う問題、条文の細かい読み込みを要求する問題。これらはすべて、「法律を丸暗記した受験生」ではなく、「法的思考力を身につけた受験生」を選別するための出題です。


試験委員会のメッセージは明確です。行政書士として実務で必要となる応用力を、試験段階で測定する。この方向性は、2025年度以降もさらに強まると予想されます。


重要なポイント

「何を覚えるか」より「どう考えるか」が問われる試験へ。
知識の量ではなく、知識の使い方が合否を分ける時代になっています。


科目別分析〜あなたが絶対に知るべき戦略的情報



科目 配点 問題数 難易度評価 重要度
基礎法学 8 2問 標準
憲法 28 5問+1問 標準〜やや難
行政法 112 19問+2問+1問 易〜標準 最重要
民法 76 9問+2問 やや難 重要
商法 20 5問
多肢選択 24 3問
記述式 60 3問 標準〜難
基礎知識 56 14問


基礎法学(配点8点)〜潔く捨てる勇気も必要


難易度:標準


2024年度の基礎法学は、受験生を二分する結果となりました。問題1(法治国家と法の支配)は正答率50%未満、一方で問題2(訴訟手続)は憲法の知識で対応可能で正答率65.6%。


ここから導き出される戦略は明確です。


基礎法学の正しい向き合い方


  • 他科目(特に憲法・行政法)の学習が、自動的に基礎法学対策になる
  • 「2問中0問でも合格できる」という割り切りが重要
  • 時間を使いすぎて試験のリズムを崩すことが最大のリスク
  • わからない問題は5秒で飛ばす勇気を持つ


ただし、「法の支配と法治国家の比較」のような基本概念の整理は、テキストで丁寧に押さえておきましょう。これは他科目の理解を深める土台にもなります。


憲法(配点28点)〜「気臭さ」を見抜く読解力が鍵


難易度:標準〜やや難


2024年度憲法の5肢択一式は、平均正解数2.9問(前年度1.7問)と改善しました。しかし、正答率70〜80%の「確実に取れる問題」がゼロという、独特の難しさがありました。


興味深いのは、問題4(インターネット検索サービスと表現の自由)や問題5(教育を受ける権利)です。これらは最新判例を題材としながらも、判例を知らなくても正解できる問題でした。


求められたのは、選択肢の「妥当でない表現」を見抜く読解力。「表現行為とは言えない」という限定的な表現に違和感を感じ取れるかどうかが、合否を分けたのです。


2025年度に向けた憲法対策


  • 最新判例の追いかけは不要〜毎年見たことのない判例が出ますが、暗記は不要です
  • 判例の論理構造を理解する〜結論ではなく、「なぜその結論に至ったか」を考える
  • 「違和感センサー」を磨く〜選択肢を読んで「これはおかしい」と感じる感覚を養う
  • 消去法のマスター〜正解を積極的に選ぶより、明らかな誤りを排除する技術


朝日学力テスト事件のような基本判例は、事案・争点・判旨を丸暗記するのではなく、論理の流れとして理解しましょう。この理解が、未知の判例問題への応用力につながります。


行政法(配点112点)〜ここで稼げなければ合格はない


難易度:易〜標準


2024年度試験で最も重要な事実。それは、行政法でいかに得点を稼げたかが、合否を直接的に分けたということです。


19問の5肢択一式で平均13.4問正解(前年度12問)。正答率60%以上の問題が14問。この数字が示すのは、「行政法は努力が最も報われる科目」という事実です。


一方で、問題8(行政行為の無効)や問題15(行政手続法と行政不服審査法の比較)のような、正答率50%台で合否を分ける問題も存在しました。これらは、実は過去問から繰り返し出題されているテーマです。



行政法の真実


問題8の「明白性不要説」は令和2年・平成20年に出題済み。問題17の原告適格も複数回出題。
つまり、過去問を正しく学習していれば確実に得点できたのです。


行政法で16〜17問正解するための戦略


1. 過去問の徹底反復が最優先

  • 行政法は過去問からの出題が圧倒的に多い
  • 10年分を3周するより、5年分を5周して完全理解する方が効果的(もちろん10年分を5周して完璧にすることが理想ではある)
  • 全ての選択肢について、なぜ正しいのか・誤りなのかを説明できるレベルまで


2. 条文の精読は必須

  • 行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法は条文そのものを読む
  • テキストの要約に頼らず、六法で条文を確認する習慣をつける
  • 特に適用除外規定、手続の違いは正確に把握する


3. 横断的比較を表で整理

  • 行政手続法と行政不服審査法の比較(審査請求の対象、適用除外など)
  • 行政不服審査法と行政事件訴訟法の比較(被告、期間制限など)
  • 自分で比較表を作成することで、理解が格段に深まる


4. 判例は事案と結論の紐付けで理解

  • 単なる結論の暗記では応用が利かない
  • 「どのような事案で」「なぜその結論になったのか」をセットで理解
  • 同じ論点の判例を複数比較することで、判断基準が見えてくる


行政法は、配点112点という圧倒的な重要性を持ちます。ここで16〜17問正解できれば、他科目で多少ミスしても合格ラインに到達できます。逆に、行政法で失点すると、他科目での挽回は極めて困難です。


【2024年度】行政書士試験の総評


民法(配点76点)〜横断的理解が勝負を決める


難易度:やや難


2024年度民法は、受験生を苦しめました。5肢択一式9問の平均正解数は4.5問。前年度の6.2問から大幅に低下しています。


難化の要因は明確です。1問で複数のテーマを横断的に問う出題の増加です。


問題32(売買契約)を例に取りましょう。この問題では、他人物売買・相続・即時取得・無権代理という4つのテーマが絡み合っていました。各テーマを孤立して理解していた受験生は、正解できなかったはずです。


民法で確実に得点するための戦略


1. 横断的理解の構築

  • 各テーマを独立した知識として覚えるのではなく、相互の関連性を意識
  • 「この問題では、どのテーマとどのテーマが関わっているか」を常に考える
  • 問題演習時に、複数テーマの絡む問題を重点的に解く


2. 改正民法の正確な理解

  • 2020年改正民法(問題28の現存利益など)は引き続き重要
  • 改正前後の違いを明確に整理し、混同しないようにする
  • 改正民法対応の過去問集を必ず使用する


3. 条文番号まで覚える学習

  • 民法450条(保証人の要件)のような細かい条文知識が問われる
  • 主要条文は番号と内容を紐付けて覚える
  • 特に債権・担保物権の条文は重点的に


4. 基本問題を絶対に落とさない

  • 問題27(失踪宣告)、問題29(不動産物権変動)は正答率80%超
  • このレベルの問題を確実に取ることが、合格の絶対条件
  • 基本問題でのミスは、致命傷になる


5. マイナー分野は深入りしない

  • 問題33(組合)のような出題頻度の低い分野は、基本事項に留める
  • 時間対効果を常に意識する


民法は範囲が広く、完璧を目指すと膨大な時間がかかります。しかし、9問中6〜7問正解できれば十分合格ラインです。メリハリをつけた学習が重要です。


【2024年度】行政書士試験の総評


商法・会社法(配点20点)〜コスパ重視で割り切る


難易度:難


2024年度は問題36(匿名組合)という超マイナー分野が出題されました。一方、問題37(株主の議決権)は基本問題として確実に取るべき内容でした。


商法の戦略は明確です。5問中2〜3問取れれば御の字という割り切りです。


効率的な商法対策

  • 株式会社の基本事項に絞る〜設立、株式、機関、計算の基本を押さえる
  • 深入りしない〜配点20点のために過度な時間を使わない
  • 確実に取れる問題を見極める〜基本問題と応用問題の区別を瞬時に判断
  • 過去問で出題パターンを掴む〜頻出論点を優先的に学習


商法で満点を狙う必要はありません。他の科目で得点を稼ぐ方が、はるかに効率的です。


【2024年度】行政書士試験の総評


多肢選択式(配点24点)〜長文読解力が試される


難易度:難


2024年度の多肢選択式は、3問とも難問揃いでした。特に問題43(行政事件訴訟法)は、多くの受験生が苦戦しました。


多肢選択式の本質を理解しましょう。これは知識問題ではなく、読解力の問題です。


多肢選択式で得点するための技術


1. 空欄前後のヒントを徹底的に探す

  • 同じ空欄が複数ある場合、2つ目以降により明確なヒントがある
  • 「接続詞」「指示語」「同義語の繰り返し」に注目
  • 焦らず、我慢してヒントを探し続ける


2. 日本語として自然かどうかを判断

  • 選択肢を当てはめた時の文章の流れが自然か
  • 「経済的○○価値」なら「財産的」が自然、「絶対的」は不自然
  • 法律文書特有の言い回しに慣れる


3. 基礎知識を総動員

  • 行政法の基本用語(公用収容、市場価格など)を正確に理解
  • 憲法の基本概念(法律上の争訟、非公開など)も活用
  • 他科目の学習が、多肢選択式対策にもなる


4. 部分点を確実に狙う

  • 8点満点の問題で、4つ全て正解でなくても良い
  • 2つ正解できれば4点獲得
  • 諦めずに、取れそうな空欄から埋める


多肢選択式の心構え


完璧を目指さない。3問で12〜16点取れれば十分。
時間をかけすぎて他の問題に影響を与えないよう、15分以内に終わらせることを意識しましょう。


記述式(配点60点)〜部分点を積み上げる戦略


難易度:標準〜難


記述式は60点という高配点。ここでの得点が、合否に直結します。


2024年度の出題を分析しましょう。


問題44(行政法)
東京12チャンネル事件を題材に、「誰を被告として」「どのような処分に対する取消訴訟を提起できるか」を問う問題。国を被告とすること、拒否処分と免許処分の両方について取消訴訟を提起できることの記述が求められました。


問題45(民法)
動産売買の先取特権という、やや難易度の高い知識。責任財産の保全や担保物権の知識を総動員し、消去法で先取特権にたどり着く思考プロセスが必要でした。


問題46(民法)
債権者代位権の問題。予備校のテキストに類似事例があった、いわゆる「サービス問題」でした。


記述式で30点以上確保するための戦略


1. 過去問の徹底分析

  • 過去10年分の記述問題を分析し、頻出論点を洗い出す
  • 行政法は「原告適格」「処分性」「違法性の承継」が頻出
  • 民法は「債権者代位権」「詐害行為取消権」「物権変動」が頻出


2. 答案構成力の養成

  • いきなり書き始めない
  • 「何を問われているか → 必要な法的知識 → 答案の骨子」の順で考える
  • 40字という制限の中で、何を書き、何を省略するかを判断


3. 法律用語の正確な使用

  • 「取消訴訟」「原告適格」「先取特権」「優先弁済」など、正確な用語を使う
  • 単語帳やノートで重要用語を整理
  • 曖昧な表現は減点対象になる可能性


4. 部分点を狙う姿勢

  • 完璧な答案でなくても、キーワードが含まれていれば部分点が期待できる
  • 白紙だけは絶対に避ける
  • 知っている限りの情報を記述する


5. 時間配分の徹底

  • 3問で15分という目標を設定
  • 1問5分以内に答案を完成させる練習
  • 時間内に3問全てに手をつけることが最優先


記述式は、「ある程度の知識」と「論理的な思考」があれば、部分点を積み上げられます。
60点満点を目指す必要はありません。30〜40点確保できれば、十分合格ラインです。


【2024年度】行政書士試験の総評


基礎知識(配点56点)〜足切りを余裕でクリアする


難易度:易


基礎知識には、14問中6問(24点)以上という足切り基準があります。これをクリアできないと、他の科目でどれだけ得点しても不合格です。


しかし、2024年度は比較的易しく、正答率80%超の問題が8問もありました。特に文章理解3問は、いずれも正答率90%超で、確実に得点できる分野でした。


基礎知識で8問以上正解するための戦略


1. 文章理解は絶対に落とさない

  • 3問12点は確実に取る
  • 国語の長文読解として、毎日少しずつ練習
  • 新聞のコラムや論説文を読む習慣をつける


2. 行政書士法は完璧に

  • 2問8点の配点がある
  • 行政書士法、行政書士法施行令、行政書士倫理を条文レベルで理解
  • 過去問で出題パターンを把握


3. 政治・経済・社会は時事問題対策

  • 日頃からニュースに触れ、社会の動きに敏感になる
  • ただし、深入りは禁物。基本的な時事知識で十分
  • 試験直前の1〜2ヶ月の重要ニュースをチェック


4. 情報通信・個人情報保護は過去問中心

  • 個人情報保護法は頻出
  • 基本的な用語と概念を押さえる
  • 過去問で出題傾向を掴む


基礎知識の目標は、足切りの6問ではなく、余裕を持って8問正解です。ここで確実に得点しておけば、法律科目に集中できます。


【2024年度】行政書士試験の総評


2025年度合格への総合戦略


2024年度試験が突きつけた現実〜独学の限界


2024年度試験の分析を通じて、一つの重要な事実が浮かび上がってきました。それは、試験の質的変化に独学だけで対応することの難しさです。


憲法では、見たことのない最新判例を題材としながら「違和感センサー」で解く問題。民法では、複数テーマを横断的に絡めた問題。行政法では、条文の細かい読み込みと判例の論理構造理解を同時に求める問題。多肢選択式では、高度な読解力と法的知識の総動員。そして記述式では、40字という限られた字数で法的思考を正確に表現する技術。


これらすべてに、独学のテキストと過去問演習だけで対応できるでしょうか?


特に記述式の問題46は、予備校のテキストに類似事例があった「サービス問題」でした。予備校で学習していた受験生は確実に得点できた一方、独学の受験生は苦戦したはずです。この20点の差が、合否を分けた可能性は十分にあります。


予備校利用のメリット

体系的なカリキュラムで横断的理解を構築、講師による「なぜそうなるのか」という論理の解説、記述式・多肢選択式の添削指導、最新の出題傾向を反映した教材。これらは、独学では得られにくい価値です。

もちろん、独学で合格する方もいます。しかし、2024年度試験が示したのは、「暗記型の学習から思考型の学習へ」という明確な方向転換です。この変化に対応するには、正しい思考プロセスを学ぶ環境が、これまで以上に重要になっています。

時間は限られています。2025年度試験まで、効率的に、確実に、合格ラインに到達するために。予備校の利用は、もはや「あれば便利」ではなく、「合格への最短ルート」と言えるでしょう。

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過去問学習の「正しい」方法


「過去問を10年分3周しました」という受験生がいます。しかし、その学習方法は本当に正しいのでしょうか。


過去問学習で重要なのは、「何周したか」ではなく「なぜその答えになるのかを理解したか」です。


効果的な過去問の使い方


1. 学習の最初に使う

  • 実力試しではなく、出題論点を把握するために最初に過去問を解く
  • 「この科目では何が問われるのか」を知ることで、学習の方向性が定まる
  • 頻出分野が見えてくる


2. 全ての選択肢を検証

  • 正解肢だけでなく、誤りの選択肢がなぜ誤りなのかを理解
  • 1問から5倍の学びを得られる
  • 「なんとなく正解」ではなく、「確信を持って正解」できるレベルまで


3. 論点ノートの作成

  • 「この問題はどの論点を問うているのか」を整理
  • 「判断のポイントは何か」を言語化
  • 直前期の強力な武器になる


4. 年数より理解の深さ

  • 10年分を浅く解くより、5年分を深く理解する方が効果的
  • 「解いた」ではなく「理解した」が重要


推奨過去問の範囲


現行試験制度(2006年以降)、または直近10年分が目安です。民法は2020年改正民法対応版を必ず使用しましょう。古い過去問は、法改正により使えない場合があります。


【2024年度】行政書士試験の総評


科目別学習時間配分の戦略


合格に必要な総学習時間は600〜1,000時間と言われています。しかし、やみくもに時間をかけても合格できません。科目別の戦略的配分が必要です。


推奨学習時間配分


  • 行政法:35%程度(210〜350時間)
    最も配点が高く、努力が報われる科目。ここに最も時間を投資すべき
  • 民法:30%程度(180〜300時間)
    範囲が広いが、記述式でも出題される重要科目。横断的理解に時間をかける
  • 憲法:15%程度(90〜150時間)
    多肢選択式も含めて確実に得点したい。判例の論理構造理解に時間を使う
  • 商法・基礎法学・基礎知識:20%程度(120〜200時間)
    効率重視で基本を押さえる。深入りしない


この配分は、あくまで目安です。自分の得意・不得意に応じて調整しましょう。ただし、行政法の学習時間を削ることだけは避けてください


月次学習スケジュール〜計画的な学習が合格への道


1月〜3月(基礎固め期)

  • テキストの通読と基本講義の視聴
  • 行政法・民法の基礎概念の理解
  • 肢別過去問で各論点の確認
  • 「完璧に理解」より「全体像の把握」を優先


4月〜6月(知識定着期)

  • 過去問演習の開始(1周目)
  • 判例の理解と整理
  • 苦手分野の洗い出しと補強
  • 「解く」より「理解する」ことに時間をかける


7月〜8月(応用力養成期)

  • 過去問演習(2周目以降)
  • 記述式対策の本格開始
  • 横断的知識の整理
  • 模試の受験開始(少なくとも2回)


9月〜10月(実戦力強化期)

  • 過去問の総復習
  • 多肢選択式の集中対策
  • 弱点分野の最終補強
  • 時間配分の確認と調整


11月(直前期)

  • 総まとめと弱点補強
  • 時間配分の最終確認
  • 新しい教材には手を出さない
  • 体調管理とメンタルコンディショニング


【2024年度】行政書士試験の総評


本試験での戦略〜180点を確実に取る解答順序


本試験は3時間の長丁場です。解答順序と時間配分が、合否を左右します。


推奨解答順序(個人差があるので要調整)


  1. 基礎知識(25分)
    足切り科目を先に片付け、精神的余裕を持つ
  2. 文章理解(15分)
    確実に得点できる分野で勢いをつける
  3. 多肢選択(15分)
    時間をかけすぎない。15分で終わらせる
  4. 記述式(15分)
    3問全てに手をつける。1問5分目安
  5. 5肢択一式(100分)
    基礎法学 → 憲法 → 行政法 → 民法 → 商法の順
  6. 見直し(10分)
    マークミスの確認、迷った問題の再検討


時間配分の鉄則

  • 行政法に最も時間を割く(50〜60分)
    配点112点の最重要科目。ここで時間を惜しまない
  • わからない問題は飛ばし、後で戻る
    1問に固執せず、取れる問題を優先
  • 記述式で時間を使いすぎない
    完璧な答案より、3問全てに手をつけることを優先


重要な心構え
解答順序は人それぞれです。模試で自分に合った順序を見つけましょう。ただし、「得意科目から解く」より「確実に取れる分野から解く」方が、精神的に安定します。


テキスト・参考書の選び方


基本テキスト

  • 1冊を徹底的に読み込む
  • 複数のテキストに手を出すのは非効率
  • 「わかりやすさ」より「網羅性」を重視


過去問集

  • 肢別過去問集(学習初期用)と年度別過去問集(実力確認用)の併用が効果的
  • 解説が詳しいものを選ぶ
  • 民法は改正民法対応版を必ず使用


判例集

  • 憲法・行政法の重要判例は、事案と判旨をセットで理解できるものを選ぶ
  • 判例百選は網羅的だが、初学者には難しい場合も


補助教材

  • 公務員試験の「過去問解きまくり!」シリーズは、類似問題の演習に有効
  • ただし、基本テキストと過去問集を優先


メンタル面の対策〜完璧主義からの脱却


行政書士試験は、300点中180点(60%)で合格です。全ての問題を解ける必要はありません。


合格に必要なメンタル


1. 「捨て問」を見極める勇気

  • 基礎法学2問、商法の難問、民法のマイナー分野
  • 時間対効果の低い問題は潔く捨てる
  • 「全問正解」より「180点確保」を目指す


2. 本番のリズムを守る

  • 憲法で難問が続いても、「これは想定内」と割り切る
  • 次の行政法で立て直す冷静さが重要
  • 1問のミスに引きずられない


3. 「努力は裏切らない」を信じる

  • 特に行政法は、努力が最も報われる科目
  • 過去問を正しく学習すれば、確実に得点できる
  • 自分の努力を信じて、最後まで諦めない


直前期の注意点


新しい教材に手を出さない

  • 直前期は新規知識のインプットより、既習事項の反復が効果的
  • 「あの教材もやっておけば…」という不安は無視する
  • 今まで使ってきた教材を信じる


体調管理

  • 11月の試験に向けて、10月後半から生活リズムを整える
  • 試験当日の朝型生活を、1ヶ月前から習慣化
  • 睡眠時間を削る学習は、逆効果


模試の活用

  • 模試は点数より、時間配分や苦手分野の確認に活用
  • 模試の結果に一喜一憂しない
  • 本番のシミュレーションとして活用


合格への3つの鉄則


2024年度行政書士試験の分析から、明確な傾向が見えてきました。2025年度試験も、知識の暗記だけでは対応できない、思考力を問う試験が続くと予想されます。


しかし、だからこそ、正しい方法で学習すれば、確実に合格できます。


合格への3つの鉄則


1. 行政法で稼ぐ

  • 配点112点の最重要科目
  • 過去問を徹底的に反復し、16〜17問の正解を目指す
  • ここで得点を稼げば、他科目での失点をカバーできる


2. 記述式を捨てない

  • 60点の高配点
  • 部分点狙いでも必ず全問に手をつける
  • 白紙は絶対に避ける


3. 足切りを余裕でクリア

  • 基礎知識は文章理解と行政書士法で確実に得点
  • 6問ではなく、8問以上を目標に
  • 足切りで不合格になるのは、最も避けるべき事態


今日から始める合格への道


行政書士試験は、正しい方法で十分な時間をかければ、誰でも合格できる試験です。


ただし、「過去問を何周もしたのに受からない」という落とし穴に注意しましょう。大切なのは周回数ではなく、なぜその答えになるのかを理解することです。


2025年度試験まで、残された時間は限られています。しかし、今日から、いえ今この瞬間から、正しい方法での学習をスタートさせれば、必ず合格できます。


行政法で16問以上正解する。記述式で30点以上確保する。基礎知識で足切りを余裕でクリアする。この3つを実現すれば、あなたは確実に合格ラインに到達します。


合格という目標に向かって、一歩一歩着実に進んでいきましょう。あなたの努力は、必ず報われます。


【2024年度】行政書士試験の総評