行政法の全体像をサクッと理解!行政書士試験・初学者向けの効率的暗記法



行政法を制する者が試験を制する!最重要科目の攻略法


行政書士試験「行政法」の全体像


行政書士試験において、行政法は合格の最大の鍵を握っています。


なぜなら、この科目は試験全体の約37%もの配点を占めており、択一式・多肢選択式・記述式のすべてで出題されるからです。逆に言えば、行政法で安定して8割以上を取れなければ、他の科目でどれだけ頑張っても合格は極めて困難になります。


しかし、多くの初学者が「行政法は全体像が見えにくい」「何から手をつければいいかわからない」という壁にぶつかります。


この記事では、行政法の「5つの柱」という全体構造を明確にし、初学者が最短ルートで高得点を狙える効率的な暗記法を徹底解説します。


なぜ行政法は「全体像が見えにくい」のか?


行政法学習で多くの受験生が苦戦する理由は、この科目特有の3つの特徴にあります。


行政書士試験「行政法」の全体像


1. 「行政法」という名の法律は存在しない


民法や刑法のように、「行政法」という一つの法典があるわけではありません。私たちが学ぶ行政法とは、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法など、行政に関する複数の法律の総称なのです。


そのため、「今どの法律の話をしているのか」「各法律がどう関連しているのか」が見えづらく、知識が断片化しやすいという問題があります。


2. 公法特有の「権力と権利保護」という視点


民法は個人と個人の関係を規律する私法でしたが、行政法は「国や地方公共団体と国民の関係」を扱う公法です。


ここでは、行政が持つ強大な権力と、それに対抗する国民の権利をいかに保護するかという独特の構造を理解する必要があります。民法で身につけた「対等な当事者」という感覚からの切り替えが求められます。


3. 「理論」と「条文」の両方を関連づける必要性


行政法では、法律の具体的なルール(例:処分の手続)と、それを裏付ける学説や理論(例:行政裁量の範囲)の両方を理解し、関連付けて覚える必要があります。


この「抽象的な理論」と「具体的な条文」を行き来する学習スタイルに慣れるまで、多くの受験生が時間を要します。


行政法攻略の第一歩!「5つの柱」で全体像を掴む


行政法をマスターするには、まず「5つの柱」という主要な分野とその役割を明確に把握することが不可欠です。


行政書士試験「行政法」の全体像


行政法を構成する5つの柱


【柱1】行政法総論

役割:行政の基本概念(行政行為、裁量、公物など)を定義する理論的基礎

試験での重要度:★★★☆☆(基礎知識として必須)


【柱2】行政手続法

役割:行政が国民に対して処分や指導をする際の手順を定める

試験での重要度:★★★★☆(確実な得点源)


【柱3】行政不服審査法

役割:国民が行政の決定に不服がある場合、行政内部で再審査を請求するルール

試験での重要度:★★★★★(最重要・頻出)


【柱4】行政事件訴訟法

役割:国民が行政の決定を裁判所で争うためのルール

試験での重要度:★★★★★(記述式で頻出)


【柱5】国家賠償法・損失補償

役割:行政の行為による損害を金銭で回復するルール

試験での重要度:★★★★☆(重要論点多数)


【別柱】地方自治法

役割:地方公共団体の組織や運営に関するルール

試験での重要度:★★★☆☆(独立した出題あり)


この5つの柱がそれぞれどのような場面で機能するのかを理解することで、行政法全体が一本の線でつながります


初学者必見!行政法を効率的に攻略する3つの学習法


民法では「理解」が重視されましたが、行政法では「制度の正確な暗記と識別」が合格のカギです。


学習法1:「手続→不服→訴訟」の流れで繋げて覚える(最重要)


行政法の主要な法律は、国民が行政に直面した際の行動の流れに沿って学習すると、驚くほど理解が進みます。


  • 行政手続法(事前段階):行政が決定を下す前の手続ルール
  • 行政不服審査法(事後・行政内部):決定後、不満があれば行政組織内で解決を図る
  • 行政事件訴訟法(事後・裁判所):それでも解決しない場合、裁判所で争う


この「処分前→処分後(行政内)→処分後(裁判所)」という時系列の流れを常に意識することで、各法律が「いつ・どこで・どう機能するのか」が明確になります。


バラバラに覚えるのではなく、一連のストーリーとして関連付けることが、行政法攻略の最大のコツです。


行政書士試験「行政法」の全体像


学習法2:「対比表」で似た制度を明確に識別する


行政法には似たような制度や用語が多数登場するため、違いを明確にする対比学習が不可欠です。


対比学習の具体例


例1:行政不服審査法 vs 行政事件訴訟法


  • 審査機関:行政機関 vs 裁判所
  • 手続の性質:簡易・迅速 vs 厳格・時間がかかる
  • 審査対象:処分が中心 vs より広範
  • 審理手続:書面審理が原則 vs 口頭弁論が原則



例2:国家賠償 vs 損失補償


  • 原因:違法な行政活動 vs 適法な行政活動
  • 根拠:国家賠償法 vs 憲法29条3項
  • 要件:故意・過失 vs 特別の犠牲



表や図を作成して、各制度の「要件」「効果」「手続」を並べて比較すると、暗記効率が飛躍的に向上します。


行政書士試験「行政法」の全体像


学習法3:条文の「数字・用語・主体」を正確に暗記する


行政手続法、不服審査法、訴訟法では、条文の表現がそのまま択一式や記述式の正解に直結します。


特に以下の3要素は正確な暗記が必須です:


  • 数字(期間):「3ヶ月以内」「60日以内」など
  • 用語(義務か任意か):「しなければならない」vs「することができる」
  • 主体:「処分庁」「審査請求人」「裁決庁」など


これらを条文の文言通りに正確に覚えることが、行政法で高得点を取る最短ルートです。


行政書士試験「行政法」の全体像


行政法対策は「予備校」で効率化すべき理由


行政法は独学で全体像を掴みにくい科目です。だからこそ、プロの指導で学習効率を最大化することが合格への近道となります。


理由1:体系的な講義で「全体像」を最初に把握できる


経験豊富な講師が「5つの柱」の関連性を明確に示してくれるため、知識が断片化せず、最初から体系的に積み上げられます。独学で陥りがちな「木を見て森を見ず」状態を回避できます。


理由2:「重要度のメリハリ」が明確になる


膨大な行政法の範囲において、「ここは深追い不要」「ここは記述式で必須」という優先順位を明示してくれます。初学者が陥りがちな無駄な学習を徹底的に避け、効率的に得点力を伸ばせます。


理由3:記述式対策と択一対策を並行して進められる


行政法は記述式で最も狙われる科目です。予備校では、択一対策と並行して記述で問われる形式で知識をインプットできるため、バランスよく実力が身につきます。


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まとめ:行政法は「構造理解×正確な暗記」で攻略できる


行政法は配点こそ最大ですが、民法よりも暗記で点数が伸びやすいという特徴があります。


まずは「5つの柱」という全体像を掴み、「手続→不服→訴訟」という流れで知識を整理しましょう。そして、対比学習と条文の正確な暗記を徹底すれば、行政法は確実に得点源に変わります。


この科目を制することが、行政書士試験合格への最大の近道です。今日から、戦略的な行政法学習をスタートさせましょう。