【行政書士の試験科目と配点一覧】短期合格のためにどこに時間をかけるべきか?



行政書士試験の合格戦略は「配点比率」で決まる


行政書士試験に挑戦するあなたは、こんな疑問を持っていませんか?


「全科目を均等に勉強すべきなのか?」
「どの科目に、どれだけ時間をかければいいのだろう?」
「配点の低い科目は捨ててもいいのかな?」


行政書士の試験科目と配点一覧



実は、行政書士試験の合否を分けるのは、勉強時間の総量ではなく、その「配分」です。全300点満点のうち、どこに集中投資するかという戦略的な判断こそが、最短合格への鍵となります。


配点の高い科目を優先せず、マイナー科目に時間を奪われてしまうと、どれだけ努力しても合格ラインの180点に届かないという事態に陥ります。


この記事では、行政書士試験の科目別配点と出題形式を徹底分析し、あなたの限られた学習時間を最大効果に変える「配点比率戦略」を具体的に解説します。


試験全体の構造を把握しよう:法令等244点vs基礎知識56点


行政書士試験は、「法令等科目」(244点)「基礎知識科目」(56点)の2つに大別されます。この構造を理解することが、戦略立案の第一歩です。


法令等科目の配点内訳(244点満点)


法令等科目は、基礎法学・憲法・行政法・民法・商法の5科目で構成されています。


科目別配点一覧


  • 基礎法学:択一式2問(8点)
  • 憲法:択一式5問(20点)
  • 行政法:択一式19問+多肢選択式2問+記述式1問(112点)
  • 民法:択一式9問+記述式2問(76点)
  • 商法・会社法:択一式5問(20点)


※択一式は1問4点、多肢選択式は1問8点、記述式は1問20点


ここで注目すべきは、行政法と民法の2科目だけで188点(全体の約63%)を占めているという事実です。これは、学習時間の6〜7割をこの2科目に集中させるべきだという、明確なメッセージにほかなりません。


行政書士の試験科目と配点一覧


基礎知識科目の配点と足切りリスク(56点満点)


基礎知識科目は、政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解などから14問が出題されます(各4点)。


【重要】基礎知識には足切り制度がある


56点満点中24点(6問正解)未満の場合、他の科目でどれだけ得点していても即不合格となります。配点比率は約19%と低いものの、この足切りラインをクリアすることが、全体戦略の大前提となります。


行政書士の試験科目と配点一覧


合格に必要な目標点数と科目別リソース配分


合格基準の180点を確実に超えるために、各科目でどれだけの得点を目指し、どれだけの時間を投資すべきか。ここでは、「行政法・民法集中戦略」に基づく理想的な目標配点を提示します。


合格の3つの絶対条件


  • 条件@:法令等科目で122点以上(244点満点中)
  • 条件A:基礎知識科目で24点以上(56点満点中)
  • 条件B:総合得点で180点以上(300点満点中)


この3つを同時に満たさなければ、どんなに高得点でも不合格となります。


最短合格を実現する目標配点プラン(合計185点)


科目別の目標得点と時間配分


  • 行政法(112点満点)

    → 目標75点(得点率67%)

    → 学習時間配分:40%

  • 民法(76点満点)

    → 目標55点(得点率72%)

    → 学習時間配分:30%

  • 憲法・基礎法学・商法(合計48点満点)

    → 目標20点(得点率42%)

    → 学習時間配分:15%

  • 基礎知識(56点満点)

    → 目標28点(得点率50%)

    → 学習時間配分:15%


このプランの核心は、行政法・民法で約7割の得点を確保し、その他の科目は4〜5割で十分と割り切る点にあります。完璧主義を捨て、配点の高い科目に徹底的にリソースを集中させることが、最短合格への近道です。


行政書士の試験科目と配点一覧


なぜ行政法と民法に時間を集中投資すべきなのか


上記の配分比率には、明確な理由があります。ここでは、行政法と民法に学習時間の70%を投じるべき根拠を深掘りします。


行政法に40%の時間を投資する3つの理由


理由@:最大配点科目としての重み


行政法は112点と、単独で全体の37%を占めます。択一式(76点)、多肢選択式(16点)、記述式(20点)と出題形式も多様で、ここで失点すると他科目での挽回は極めて困難です。


理由A:努力が得点に直結しやすい


行政法は、行政不服審査法や行政事件訴訟法といった手続法の知識が中心であり、判例や条文の暗記量に比例して得点が伸びます。民法のような抽象的な法理論よりも、時間をかければかけるほど確実に点数が上がる特性があります。


理由B:多肢選択式と記述式の相乗効果


多肢選択式(16点)と記述式(20点)を合わせると36点になります。これらの対策で培った深い理解は、択一式の正答率向上にも直結するため、一石二鳥の効率を実現できます。


民法に30%の時間を投資する3つの理由


理由@:記述式の配点が突出している


記述式3問(計60点)のうち2問が民法から出題され、合計40点を占めます。この40点を安定的に確保するには、条文の丸暗記ではなく、制度趣旨から理解する体系的な学習が不可欠です。


理由A:他科目の理解を支える土台となる


民法で学ぶ「私権の基本原則」や「法的思考の枠組み」は、憲法や行政法を理解する上での基礎となります。民法でつまずくと、他の法律科目も連鎖的に理解できなくなるリスクがあります。


理由B:範囲が広いため、早期着手が必須


民法は債権法・物権法・家族法と範囲が広大です。直前期に詰め込もうとしても間に合いません。
伊藤塾のような体系的な指導を受けながら、早い段階から地道に積み上げる必要があります。


基礎知識・その他科目の戦略(計30%)


残り30%の時間は、足切り回避と効率的な得点源の確保に充てます。


文章理解→12点を確実に確保する


文章理解(3問×4点)は、対策が比較的容易で安定した得点源となります。早期に問題形式に慣れ、確実に得点する意識で臨みましょう。


情報通信・個人情報保護→範囲が限定的


出題範囲が狭いため、過去問で頻出テーマを押さえるだけで十分な得点が期待できます。


憲法・商法→捨てる範囲を明確にする


憲法は人権分野、商法は会社法の頻出テーマに絞り込み、深追いしないことが重要です。全範囲を完璧にしようとすると、主要科目の時間が削られます。


戦略なき努力は報われない:配点比率で勝負は決まる




行政書士試験は、「どれだけ頑張ったか」ではなく「どこを頑張ったか」で結果が決まる試験です。


配点比率を無視して全科目を均等に勉強する「平等主義」は、一見真面目に見えて、実は最も非効率な学習法です。限られた時間の中で合格を目指すなら、行政法・民法という主要科目にリソースを集中し、記述式対策を通じて応用力を高めることに尽きます。


しかし、初学者が我流で勉強を進めても大抵は迷路にはまりこんで時間を浪費し、合格から遠のいていきます。
この配点戦略を実行に移すには、知識の優先順位を明確にする体系的な講義と、各科目の学習順序を最適化する戦略的カリキュラムが不可欠です。
まずは、いきなり独学でスタートするのではなく、予備校の利用から検討してみましょう。


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次のステップでは、この配点比率戦略を前提とした具体的な学習順番と、科目ごとの攻略法について詳しく解説していきます。あなたの合格への道筋を、さらに明確にしていきましょう。


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