新人行政書士は有利!デジタル庁の国家資格等オンライン・デジタル化が始まる!



開業したばかりで、「デジタル対応」と聞くだけで不安になっていませんか?

実は2026年2月2日、行政書士の実務にとって大きな転換点となるニュースが発表されました。
デジタル庁が国家資格等のオンライン・デジタル化」のページで、行政書士の情報を正式に更新したのです。


「また新しいシステムを覚えないといけないのか……」と思われるかもしれません。でも、ここで一歩踏み出すかどうかが、これからの行政書士業務の効率と信頼性を大きく左右します。


この記事では、2026年2月2日の更新で何が変わったのか新人行政書士として今すぐやるべきこと、そして改正行政書士法との関係まで、実務に直結する情報を分かりやすく解説します。
オンライン・デジタル化


2026年2月2日、行政書士のデジタル化が本格始動


公式サイトで「行政書士」の情報が更新された


デジタル庁の公式ページに、次のような新着情報が掲載されました。


「2026年2月2日 現在手続が可能な資格について、『行政書士』の情報を更新しました。」


これは単なる情報更新ではありません。行政書士として実際に使える手続情報が、公式に具体化・運用フェーズに入ったことを意味しています。


つまり、「いつか対応しなければ」という話ではなく、「今すぐ使える仕組みが整った」という段階に入ったということです。新人行政書士にとっては、最初からデジタル対応を前提に事務所運営を設計できる絶好のタイミングと言えます。


オンライン・デジタル化


「検討段階」から「実装段階」へ


これまでも国家資格のデジタル化は議論されてきました。しかし今回の更新により、行政書士についてもマイナポータルを使った具体的な手続きが正式にスタートしました。


デジタル庁は2024年8月から国家資格等のオンライン・デジタル化を開始し、2025〜2026年度にかけて対象資格を拡大する計画を発表していました。その中で行政書士は「令和7年度中にオンライン化する予定の資格」として名前が挙がっていましたが、ついに実現したのです。


新人行政書士にとって、何ができるようになるのか


オンライン・デジタル化


マイナポータルで資格情報を連携できる


具体的には、次のような仕組みが使えるようになります。


  • マイナポータルで、自分のマイナンバーカードと行政書士資格の情報を「ひも付け」する初期設定を行う
  • ひも付け後、資格に関する各種申請手続がオンラインで行えるようになる
  • 同時に、「デジタル資格者証」(電子的な資格証明)を取得できる


新人行政書士の場合、紙の資格証と電子の資格証、両方を最初から使い分けられる環境が整ったということです。


オンライン化される手続の範囲


他の国家資格の例を見ると、次のような手続がオンライン化されています。


  • 登録事項変更届出のオンライン化
  • 登録証書換交付申請・再交付申請のオンライン化
  • 新規登録申請のオンライン化


行政書士についても、同様に「登録事項変更」「登録証の再交付」「新規登録」などのオンライン化が段階的に実装されていく予定です。詳細なスケジュールは別途公表されており、今後さらに拡大していく見込みです。


実務で得られる3つのメリット


デジタル庁が整理しているメリットは、大きく3つの観点で理解できます。


1. 資格の「手続」が楽になる


  • 申請書類をオンラインで提出できる
  • 手数料のオンライン決済が可能になる
  • 住民票等の写しの提出省略が可能になる(連携により、行政側が自動確認)


2. 資格の「維持」が楽になる


  • 婚姻や引越しで氏名・住所が変わったときの登録変更手続が簡略化される
  • 戸籍情報や住基ネットとの連携により、必要な更新事務が効率化される


3. 資格の「活用」がしやすくなる


  • マイナポータル上で、自分の行政書士資格情報を確認できる
  • 電子媒体で資格情報を表示・出力できる「デジタル資格者証」により、資格証明のオンライン提示が可能になる
  • 将来的には、外部システム(案件管理・クラウドサービス等)に資格情報を連携することも想定されている


新人行政書士の強み

ベテラン行政書士は「紙からデジタルへの移行」に苦労しますが、新人は最初からデジタルを前提に事務所を設計できます。これは大きなアドバンテージです。



オンライン・デジタル化


今すぐやるべき具体的なアクション


オンライン・デジタル化


ステップ1:マイナポータルでの初期設定


まず最初にやるべきことは、マイナポータルで自分の資格をひも付けることです。手順は次のとおりです。


  • マイナポータルへログインする
  • 画面の「さがす」から「#国家資格」または「証明書」を押す
  • 「国家資格の登録・各種申請」を選び、「資格を追加する」を押す
  • 一覧から「行政書士」を選び、画面の案内に沿って手続きを進める


この初期設定を済ませることで、今後オンライン化される各種申請・届出にすぐ対応できる状態になります。


ステップ2:利用環境を整える


マイナポータルを使うには、次の準備が必要です。


  • マイナンバーカード本体と暗証番号(パスワード)の確認
  • パソコン+カードリーダー、または対応スマートフォンの準備


カードリーダーは安価なもので十分です。スマートフォンで対応する場合は、マイナポータルアプリをインストールしておきましょう。


ステップ3:事務所としての運用ルールを考える


オンライン化は、単に「紙を電子に変える」だけではありません。新人行政書士として、最初から次のような観点で事務所運営を設計できます。


  • マイナンバー・資格情報の取り扱いルール(アクセス権限や管理方法)
  • 将来的に職員・補助者を雇う場合の教育体制(マイナポータル操作、オンライン申請のフロー)
  • 顧客への案内文書の整備(オンライン申請に対応した委任状の書き方、手続きの流れ説明など)
  • 電子証明・デジタル資格者証を前提にした「身分証明」の提示方法(オンライン面談・遠隔業務への応用)


新人だからこそできること

すでに紙ベースの業務フローが確立しているベテランと違い、新人は最初からデジタルを前提に設計できます。後から変更する手間がない分、有利なスタート地点に立っています。


オンライン・デジタル化


改正行政書士法との関係を理解する


2026年1月1日施行の大改正


2026年1月1日から、行政書士法の大きな改正が施行されています。この改正は近年で最も大きなもので、主なポイントは次の5つです。


  • 行政書士の「使命」の明文化(第1条が「目的」から「使命」に変更)
  • 「職責」の新設(デジタル社会への対応を含む)
  • 特定行政書士の業務範囲の拡大
  • 業務制限規定の趣旨の明確化(「行政書士しかできない業務」を明示)
  • 行政書士法人等に対する両罰規定の整備(法人も処罰対象に)


ここで特に注目すべきは、「職責」に「デジタル社会への対応」が明確に位置づけられた点です。


デジタル対応は「法的な責務」になった


つまり、行政書士は紙ベースの手続だけでなく、電子申請やDX対応を前提に業務を設計していくことが、法的な期待・責務として明文化されたのです。


新人行政書士にとって、これは次のような意味を持ちます。


  • 「デジタル対応は余裕があればやればいい」ではなく、「行政書士としての職責の一部」になった
  • 最初からデジタル対応を前提に事務所を構築することが、法改正の趣旨に沿った正しいスタートになる
  • 将来的に、デジタル対応できない行政書士はクライアントの期待に応えられないリスクがある


法改正とデジタル化の関係


今回のデジタル庁の更新は、改正行政書士法の「実装」と言えます。


  • 改正行政書士法:役割・責任の側面から「デジタル対応」が位置づけられた
  • デジタル庁のオンライン化:具体的な仕組み・ツールとしての「マイナポータル連携」が整備された


この2つが、2026年初頭のタイミングで噛み合ったのが、今回のアップデートです。新人行政書士は、この両方が揃った状態でスタートできる、恵まれた環境にいると言えます。


クライアントへの説明で押さえておきたいポイント


新人行政書士として、クライアントに説明する際のポイントを整理しておきましょう。


分かりやすい説明の4つのポイント


  • 「行政書士の資格情報がオンラインで管理されるようになった」
  • 「今後は、氏名・住所変更などの届出や、資格証明の提示がオンラインでできるようになる」
  • 「紙による手続も継続されるので、オンラインに不安がある方を切り捨てるものではない」
  • 「行政書士として、オンライン・紙どちらも含めて最適な手段を提案できるようになる」


デジタルに不慣れなクライアントへの配慮


特に、デジタルに不慣れな高齢者や小規模事業者に対しては、次のような説明が効果的です。


「オンラインも選べるようになるだけで、紙の手続きは当面残ります。お客様のご状況に合わせて、一番やりやすい方法をご提案しますので、ご安心ください」


新人行政書士だからこそ、デジタルと紙の両方を柔軟に使い分けられる強みを活かせます。「新しいから分からない」ではなく、「新しいからこそ、両方に対応できる」と自信を持って伝えましょう。


オンライン・デジタル化


今後の展望とフォローすべき情報


段階的に拡大するオンライン化


デジタル庁は、「令和7年度以降の対応スケジュール」という資料で、資格ごとのオンライン化の段階的な予定を公表しています。行政書士を含む多くの資格の「いつ・何がオンライン化されるか」が一覧で示されており、今後さらに拡大していく見込みです。


オンライン・デジタル化


定期的にチェックすべき情報源


新人行政書士として、以下の情報源を定期的にチェックしておくと安心です。


  • デジタル庁「国家資格等のオンライン・デジタル化」ページ(今回の更新元)
  • 同ページの添付PDF(開始について/スケジュールなど)
  • 日本行政書士会連合会の「お知らせ」ページ(改正行政書士法やデジタル対応に関する公式見解)
  • 各都道府県行政書士会の会員向け通知・研修案内(オンライン申請・マイナポータル操作研修など)


特に都道府県行政書士会の研修は、新人向けの実践的な内容が多く提供されています。積極的に参加して、同期の新人行政書士とのネットワークも構築しましょう。


新人行政書士だからこそのチャンス


2026年2月2日のデジタル庁による「行政書士」情報の更新は、単なる一行のニュースではありません。次のような意味を持つ、重要な転換点です。


  • 改正行政書士法で明文化された「デジタル社会への対応」が、実務レベルで動き始めた
  • 行政書士資格が国家資格オンライン・デジタル化の本格対象となり、マイナポータルを通じて資格情報を扱う時代に入った
  • 今後のオンライン申請・デジタル資格者証・外部システムとの連携の前提となる「初期設定」が、現実的な必須タスクとなった


ベテランとは違う、新人の強み


ベテラン行政書士は、長年築いてきた紙ベースの業務フローをデジタルに移行する必要があります。これは大変な作業です。


一方、新人行政書士は最初からデジタルを前提に事務所を設計できます。紙の手続きも理解しつつ、デジタルを基本に据えることで、効率的で時代に即した事務所運営が可能になります。


今すぐ始める3つのアクション


まずは、次の3つから始めましょう。


  • マイナポータルで行政書士資格の初期設定を済ませる
  • 改正行政書士法とデジタル庁の資料を一度通読する
  • 自分の事務所の業務フローのどこからオンライン化を取り込めるか検討する


「デジタル対応は難しい」と思うかもしれません。でも、今この記事を読んでいるあなたは、すでに一歩踏み出しています


2026年、行政書士のデジタル化元年。新人行政書士として、この転換点を味方につけて、自信を持ってスタートを切りましょう。


オンライン・デジタル化



参考リンク
デジタル庁「国家資格等のオンライン・デジタル化」
日本行政書士会連合会



シンイチ

 
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