行政書士試験合格おめでとうございます!
そして、当サイトへお越しいただき、ありがとうございます!
ガイド役のシンイチです!よろしくお願いします!!
試験に合格したあなたの胸の内はいかがでしょうか?
「やっと行政書士として仕事ができる!」
「これで安定した収入が得られる!」
「独立開業への夢が叶う!」
こんな期待や希望に胸を膨らませているのではないでしょうか?
確かに、行政書士試験合格は大きな節目です。
しかし、それはあくまでも行政書士としてのキャリアの始まりに過ぎません。これからは実務の世界に足を踏み入れることになります。
そして、その道のりは決して平坦ではありません。
まず認識しておくべき重要な点は、行政書士試験の内容と実際の実務内容が必ずしも直結していないということです。
試験では法律や制度の知識が問われますが、実務では具体的な書類作成や顧客対応など、全く異なるスキルセットが必要となります。
試験に合格したけど、何をすればいいか全然わからない・・・
僕もそうでした。
試験合格者の多くは、この現実に直面して戸惑います。
行政書士試験で学ぶ基本的な法律(民法、行政法、憲法など)は確かに重要ですが、行政書士の実務では直接使うことはほとんどありません。
実務では、建設業許可申請を取り扱うなら建設業法、産廃許可申請を取り扱うなら産業物処理法と、業務ごとに特化した法律をしっかりと学ばなければいけません。
またそれぞれの根拠法を表面的に勉強するだけで実務をこなすことはできません。
実務では、法律知識を具体的な状況にどう適用するか、そしてそれをどのように書類に落とし込むかが求められるのです。
行政書士会が提供する実務研修は、実務の入り口の一つではあります。
しかし、この研修だけで十分な実務能力が身につくわけではありません。研修の内容は網羅的ではなく、講座の質もまちまちです。
はっきり言えば、全然たりません。
行政書士会の研修を受ければ仕事ができるようになると思っていたのに、
現実は厳しい・・・(´Д`。)
結局は、新人行政書士は個人の努力と投資で実務を学ばなければいけないのです。
一部の新人行政書士は、既存の事務所で補助者として働くことを選択します。
これは確かに実務を学ぶ一つの方法ですが、しかし十分とは言えません。
補助者として働く場合、特定の業務に特化することが多く、行政書士業務の全体像を把握することは難しいです。
また、雑用的な仕事を任される事務所も多いようで、これではいつまで経っても一人で実務をこなすスキルは身につきません。
また、独立までに非常に長い時間がかかることもあります。雇う側からすれば当然です。全くの素人に時間とお金をかけて仕事を教えたのにすぐに独立されたら堪りませんから。簡単に独立を認める事務所は少ないでしょう。
そりゃそうだよね。
でもそれより、そもそも求人が少ないんだよ。
僕は30歳過ぎてたから全然相手にされなかった・・・( ̄^ ̄゜)
結局、補助者として働いたとしても、簡単にスキルを身に着けて独立することは困難です。
やはり、実務を学ぶには、個人的な投資と努力が不可欠です。
多くの行政手続きについて、役所は詳細な手引書を提供しています。
これらの手引書は基本的な情報源として重要ですが、しかしこれだけで実務をそつなくこなせるわけではありません。
手引書は一般的な情報を提供しますが、個別のケースに対する具体的なアプローチや、顧客との打ち合わせの手順、効率的な業務の進め方などは記載されていません。実務では、これらの要素が非常に重要になります。なので、手引書以外の教材が必要となります。
「手引書があれば十分!」って意見をネットで見たんだけど・・・
実際に手引書を入手して読んでみて。
これだけで実務がこなせると思う?自分の目で確かめたらわかるよ。
行政書士の実務に関する書籍は数多く出版されています。
しかし、その量の多さが新人行政書士を沼にはまらせます。新人行政書士から膨大な時間とお金を奪います。
新人行政書士向けに体系化された実務本シリーズが存在するわけではなく、大量に存在する実務本の中から自分に合った本、良書を選別することは非常に難しいのです。
実務本のレベルも様々で、初心者向けのものから経験者向けの高度な内容まで幅広く存在します。
自分の現在の知識レベルや、目指す専門分野に合った本を見つけるのは、新人行政書士にとって大きな課題となります。
適切な本を選ぶには、先輩行政書士からのアドバイスを求めたり、書評を丁寧に読んだりする必要があります。
また、一冊の本だけでなく、複数の本を比較しながら学ぶことも必要です。
当サイトでは、多くの新人行政書士から評価が高かった実務本を厳選して紹介しています。参考にしてください。
僕は無駄にたくさんの実務本を買い込んで読みまくってしまったんだ・・・
でも、その失敗があったから、本当に良い本をわかっているつもりだよ。
定評のある実務本は素晴らしい教材ですが、現実的には文字だけですらすらと理解できる人は少ないと思います。
私もその一人でした。
多くの人にとっては、いきなり実務本を読み始めるよりも定評のある予備校の実務講座を受講するのが最も無難な選択肢と言えるでしょう。
予備校の講座には以下のような利点があります。
1 体系的な学習:実務の全体像を把握しやすい構成になっています(実務本を読んで全体像をつかむのはふつうの人には難しい)。
2 最新情報:法改正や制度変更にタイムリーに対応しています。
3 実践的な内容:実際のケーススタディや演習が含まれていることが多いです。映像を使って視覚的に手続きなどを教えてくれるので、頭に入ってきやすいというメリットがあります。
4 ネットワーキング:同じ立場の新人行政書士と知り合える機会があります。開業後の財産となります。
予備校の講座は一定の費用がかかりますが、効率的に実務知識を身につけるには最適な方法の一つです。
ただし、講座選びも重要です。評判や実績、講師の経歴などをよく確認してから選択しましょう。
僕を「廃業の危機」から救ってくれた実務講座を紹介するよ
以上の方法で実務の知識を学んだとしても、それだけでは十分ではありません。実際に行政書士の業務を進めていくためには、書類作成に必要な情報を適切な順番で整理するための「書式」が必要不可欠です。
新人行政書士が適切な書式なしに業務を進めるのは非常に危険です。書類の不備や記載漏れは、単なるミスで済まされるものではありません。最悪の場合、顧客に損害を与え、損害賠償請求をされる可能性もあるのです。
特に開業直後は、必ず信頼できる「書式」のサポートを受けながら業務を遂行すべきです。書式は単なる枠組みではなく、業務を適切に進めるためのガイドラインでもあります。適切な書式を使用することで、必要な情報の漏れを防ぎ、効率的に業務を進めることができます。
ヒアリングシートやチェックシートがなかったら、新人は絶対にミスしちゃうよ・・・
ここまで、実務を学ぶ難しさについて述べてきましたが、ではどのように学習を進めていけばよいのでしょうか。
以下に、効果的な学習方法を提案します。
1 体系的な学習プランの作成
まずは自分の現在の知識レベルを正確に把握し、目標を設定しましょう。そして、その目標に向かって段階的に学習を進めるプランを立てます。
例えば、実務講座を受けて基礎的な実務知識をまんべんなく習得し、次に上級者向けの実務本を読み込んで専門分野の知識を深めていくといった具合です。
2 複数の学習リソースの活用
一つの情報源に頼るのではなく、複数のリソースを組み合わせて学習することが重要です。予備校の講座、実務本、役所の手引書、先輩行政書士からのアドバイスなど、様々な情報源を活用しましょう。
3 実践的な演習
知識を得るだけでなく、実際に書類を作成する練習を繰り返し行うことが大切です。
可能であれば、実際のケースに基づいた演習に取り組むことをお勧めします。書式を使いながら本物の書類を作成すればかなり自信がつくはずです。
ただし、受けた仕事を演習代わりにするわけにはいかないので、現実的にはケーススタディをカリキュラムに組んだ実務講座を受けることをお勧めします。
4 継続的な学習
法律や制度は常に変化しています。最新の情報を常にキャッチアップする姿勢が必要です。定期的に研修や勉強会に参加し、知識のアップデートを怠らないようにしましょう。
5 ネットワークの構築
同じ立場の新人行政書士や、経験豊富な先輩行政書士とのネットワークを築くことは非常に重要です。情報交換や相談ができる環境を作ることで、一人で抱え込まずに課題を解決できます。
6 顧客視点の理解
行政書士の仕事は、最終的には顧客のニーズに応えることです。法律や手続きの知識だけでなく、顧客の立場に立って考える力を養うことも重要です。行政書士の顧客が具体的にどんなことで悩んでいるかを常に考える癖をつけておきましょう。
大丈夫!
一歩一歩着実にステップアップしていけばいいんだ!
行政書士としての実務能力を身につけることは、決して容易ではありません。試験合格後も長期的な学習と経験の蓄積が必要です。
しかし、適切な方法で学習を進めれば、確実に実務能力を向上させることができます。
最も重要なのは、常に学び続ける姿勢を持つことです。法律や制度は常に変化し、新しい業務分野も生まれています。行政書士として成功するためには、この変化に柔軟に対応し、継続的に自己研鑽を積む必要があります。
また、一人で抱え込まずに、同業者や先輩行政書士とのネットワークを活用することも大切です。困ったときに相談できる環境を作ることで、様々な課題を乗り越えやすくなります。
行政書士としての道のりは決して平坦ではありませんが、その分やりがいのある仕事です。日々の努力を重ね、顧客の信頼を得られる行政書士を目指して、一歩一歩前進していってください。
皆様の成功を心からお祈りしております!